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トランプ氏、第47代米大統領就任へ 不法移民対策など多数の大統領令で公約を早期実現

産経ニュース / 2025年1月20日 20時22分

【ワシントン=塩原永久】米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(78)が20日(日本時間21日未明)、首都ワシントンの連邦議会議事堂で宣誓し、第47代大統領に就任する。トランプ氏は19日に演説し、「国を正常な方向に導かなければならない」として、寛容な移民対策などのバイデン民主党政権がとったリベラルな政策を転換すると強調。就任直後に多数の大統領令を出し、公約として掲げた施策の早期実現に乗り出す意向を表明した。

トランプ氏は19日、ワシントンの屋内競技場で開いた支持者向けのイベントで「(就任直後に)皆さんをとても喜ばせる大統領令をご覧に入れる」と言及。移民対策について「国境への侵略は止まり、不法侵入者は自国に戻ることになる」と指摘し、不法移民を巡っては「米国史上、最大の強制送還を始める」と述べた。

経済政策にも触れ、外国への関税強化で「何千もの工場を米国に戻す」と訴え、減税や物価の大幅引き下げを約束した。

当初屋外で予定された20日の就任式は、厳しい寒さが予想されるため議会議事堂の屋内の円形広間に変更された。厳寒を理由に屋内で開かれるのは1985年のレーガン大統領(第40代)以来40年ぶり。

トランプ氏は20日朝、メラニア夫人と教会で礼拝した後、ホワイトハウスでバイデン大統領の出迎えを受け、その後、バイデン氏と同じ車で連邦議会に出発。就任式ではロバーツ最高裁判所長官の前で聖書の上に手を置き、職務を誠実に遂行することを誓う。宣誓後に、第2次政権が目指す政策運営や国のあり方について演説する。

副大統領にはJ・D・バンス前上院議員(40)が就く。バンス氏は19日、就任式に出席するため訪米した中国の韓正国家副主席と会談した。韓氏は習近平国家主席の特別代表。

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