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トランプ米大統領の就任演説要旨 「わが国を憎むような教育システムを変える」「性別は男性と女性のみ」「私は神に救われた」

産経ニュース / 2025年1月21日 11時41分

トランプ米大統領が20日に行った就任演説の要旨は次の通り。

国民の皆さん、米国の黄金時代が今、始まる。

この日から、わが国は再度繁栄し、世界中で尊敬を集めるようになる。私たちはすべての国のあこがれの的となり、これ以上利用されることは許されない。私は非常にシンプルに、米国を第一に考える。

私たちの主権は回復される。私たちの安全は回復される。正義のてんびんは再び均衡を取り戻す。

私は国家の成功という新時代の始まりにいると確信し、楽観している。変化の波が国中を席巻し、光が降り注いでいる。米国にはかつてないほどこのチャンスをつかむチャンスがある。

しかしまず、直面している課題について正直にならなければならない。課題は山積しているが、世界が今米国で目撃しているこの大きな勢いによって、課題は打ち消されるだろう。

私たちの政府は信頼の危機に直面している。長年にわたり、腐敗した体制が国民から権力と富を奪ってきた。一方で政府は国内の単純な危機も管理できない。

法律は、法を順守する米国民を守るどころか、世界中から不法入国した犯罪者に避難所や保護施設を提供している。政府は、外国との国境の防衛に資金を無制限に供出しつつ、国境や自国民を守ることは拒否している。

わが国はもはや緊急時に基本的なサービスを提供することができない。最近ではロサンゼルスで起きた火災が悲惨な形で燃え続けているのを見た。災害時に役に立たない公衆衛生システムに対し、世界のどの国よりも多くの予算が費やされている。

また、私たちの教育システムは、子供たちに自分自身を恥じるように教えている。われわれは必死に子供たちに愛情を与えようとしているが、わが国を憎むように教えている。これら全てが今日から変わる。米国の衰退は終わる。

この8年間、私は250年の歴史の中で、どの大統領よりも試練と挑戦に直面し、その過程で多くのことを学んだ。

1つだけ言えることは、大義を阻止しようとする者たちが、自由を奪おうとし、さらには命を奪おうとしたことだ。ほんの数カ月前、美しいペンシルベニアで、暗殺者の銃弾が私の耳を貫いた。しかし、私は自分の命が救われたのには理由があると感じている。私は神によって救われた。米国を再び偉大にするためだ。

米愛国者の政権下では、毎日、あらゆる危機に尊厳と力と強さを持って立ち向かうつもりだ。目的を持って迅速に行動し、あらゆる人種、宗教、肌の色、信条の市民に希望、繁栄、安全、平和を取り戻す。米国市民にとって、2025年1月20日は「解放記念日」だ。

今日、私は一連の歴史的な大統領令に署名する。米国の完全な復活と常識の革命が始まる。

まず、私は南の国境で国家非常事態を宣言する。すべての不法入国は直ちに停止される。そして、何百万人もの犯罪外国人を出身地に送還するプロセスを開始する。そして、私たちの国への悲惨な侵略を撃退するため、南の国境に軍隊を派遣する。

最高司令官として、脅威や侵略から国を守ること以上に大きな責任はない。これまで誰も見たことのないレベルでそれを行う。

次に、私は閣僚全員に、記録的なインフレを克服し、物価を急速に引き下げるために、権限を結集するよう指示する。インフレ危機は、おびただしい過剰支出とエネルギー価格の高騰が引き起こした。だからこそ、私は国家エネルギー非常事態も宣言する。掘って掘って、掘りまくれ。

米国は再び製造国になる。他の製造国が決して手にすることのないものがある。地球上のどの国よりも大量の石油とガスだ。私たちはそれを活用する。価格を下げ、戦略備蓄を再び満たし、米国のエネルギーを世界中に輸出する。私たちは再び豊かな国になる。

グリーン・ニューディール政策を終了し、電気自動車の義務化を廃止し、自動車産業を救う。私たちは、ほんの数年前には誰も思わなかった速度で、再び米国で自動車を生産するだろう。私は自動車労働者の皆さんの感動的な信任投票に感謝する。私たちは彼らの投票によって素晴らしい成果を上げた。

米国の労働者と家族を守るために、貿易制度を見直す。他国を富ませるために米国民に課税するのではなく、国民を豊かにするために外国に関税を課す。この目的のために外国歳入庁を設立する。外国から膨大な金額が国庫に流れ込む。

アメリカン・ドリームは間もなく復活し、かつてないほど繁栄するだろう。政府の能力と効率性を回復するために政府効率化省を創設する。

連邦政府が表現の自由を制限しようとする取り組みが何年も続いてきたが、私はまた、政府の検閲を全て直ちに停止し、米国に言論の自由を取り戻すための大統領令に署名する。

私は人種や性別を社会的に操作しようとする政策を終わらせる。われわれは、人種による違いがない実力主義の社会を築く。今日から、米国政府の公式な政策として、性別は男性と女性のみとなる。

私は新型コロナウイルスのワクチン接種義務化に反対したために不当に軍から除名された軍人について、未払い給与の全額支給とともに復職させる。私たちの軍隊は、米国の敵を倒すという唯一の使命に集中できるようになる。2017年のように、私たちは再び世界がこれまでに見た中で最も強力な軍隊を築く。

間もなく、われわれはメキシコ湾の名前をアメリカ湾に変える。

パナマ運河は、愚かにも米国がこれまでのプロジェクトに費やした金額よりも多額の資金を費やしながら、パナマ国に与えられた。私たちはこの愚かな贈り物によって、非常にひどい扱いを受けた。何よりも、中国がパナマ運河を運営している。そしてわれわれはそれを取り戻そうとしている。

何よりも、国民に伝えたいのは、今こそ歴史上最も偉大な文明の勇気と活力をもって行動すべき時だということだ。われわれはひるむことはない。子供たちを安全で健康に、そして病気のない状態に保つ。米国は再び自らを成長国家とみなすだろう。富を増やし、領土を拡大し、都市を建設し、国旗を新しい美しい地平へと掲げる国家だ。そしてわれわれは米国人宇宙飛行士を火星に送り、星条旗を立てる。

多くの人が、私がこのような歴史的な政治的カムバックを果たすことは不可能だと思っていた。しかし、ご覧のとおり、私はここにいる。国民の声は届いている。不可能なことは決してないという証拠だ。

私たちは米国史上最も偉大な4年間の前に立っている。皆さんの助けを借りて、私たちは米国の約束を取り戻し、愛する国を再建する。私たちは神の下にある一つの国民、一つの家族、一つの栄光ある国家だ。私はあなたたちのために戦い、あなたたちのために勝利する。そして、私たちはかつてないほどの勝利を収めるだろう。

近年、国は大きな苦しみを経験した。しかし、私たちは国を復興させ、再び偉大な国とする。私たちの力はすべての戦争を止め、怒り、暴力、そしてまったく予測不可能な世界に新たな団結の精神をもたらす。

この日から、米国は自由で、主権を持ち、独立した国家となる。勇敢に立ち向かう。誇りを持って生きる。大胆に夢を見る。邪魔をするものは何もない。なぜならわれわれは米国人だからだ。未来はわれわれのものだ。黄金時代は始まったばかりだ。

ありがとう。神が米国を祝福してくださいますように。

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