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トランプ氏、副大統領候補選定を本格化 黒人のスコット氏ら4人軸か

産経ニュース / 2024年6月12日 19時11分

【ワシントン=大内清】11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ前大統領が、ランニングメート(伴走者)となる副大統領候補の選定作業を本格化させている。大統領候補指名争いから撤退した黒人のティム・スコット上院議員や中西部ノースダコタ州のダグ・バーガム知事、ヒスパニック(中南米)系のマルコ・ルビオ上院議員、ベストセラーの著書があるJ・D・バンス上院議員の4人を軸に検討されているもようだ。

NBCテレビなどが伝えたところでは、トランプ氏は少なくともこの4人に資産状況などに関する書類の提出を求めた。スキャンダルの有無や、税務処理に不透明な点がないかを審査するためだ。トランプ氏は6日、「副大統領候補は7月中旬の共和党全国大会で発表する」と述べた。

自身への忠誠を重視

副大統領候補には、劣勢な州に地盤があったり、支持層の幅を広げるのに効果的な人物が選ばれるのが通例。トランプ氏はそれに加え、自身への忠誠を重視する姿勢を示している。

大統領選では、民主、共和両党が拮抗(きっこう)する東部ペンシルベニアや中西部ミシガンなど激戦7州の結果が勝敗を左右するとみられる。その中でトランプ氏は、伝統的に民主党支持が多い黒人やヒスパニックの票を奪うことを狙っているとされる。黒人のスコット氏(サウスカロライナ州選出)やルビオ氏(フロリダ州選出)が副大統領候補として検討されているのは、こうした戦略に沿ったものである可能性が高い。

2022年中間選挙で初当選したばかりのバンス氏(オハイオ州選出)は、白人労働者層出身の生い立ちなどを描いた自叙伝『ヒルビリー・エレジー』(16年)の著者で知られる。トランプ氏の長男ジュニア氏と親しいとされ、忠誠心の点では折り紙付きだ。

エネルギー政策顧問も候補に

バーガム氏は、指名争いに参戦したものの早期に撤退し、トランプ陣営のエネルギー政策顧問に就任。トランプ氏の支持者集会などに同行することが多く、陣営内の地位を高めている。

副大統領候補にはこのほか、下院共和党ナンバー3で女性のエリス・ステファニク議員▽黒人のバイロン・ドナルズ下院議員▽トランプ前政権で住宅・都市開発長官を務めた黒人のベン・カーソン氏▽トム・コットン上院議員(アーカンソー州選出)▽中西部サウスダコタ州知事で女性のクリスティ・ノーム氏らも取り沙汰される。

このうちノーム氏は、飼っていた子犬を銃で撃ち殺したことを近著で明かして非難を浴び、副大統領候補争いから後退したとみられている。ドナルズ氏も最近、南部に人種隔離政策が敷かれていた時代を肯定する発言をしたことに批判が集まり、副大統領候補に指名されても黒人票の増加にはつながらないとの見方が強まっている。

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