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バイデン氏 選挙戦継続訴えるも言い間違え 撤退圧力続き盟友の動きに注目

産経ニュース / 2024年7月12日 15時1分

【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)は11日、撤退論噴出の引き金となった6月の討論会後初となる記者会見を開き、自身が大統領選候補に「最もふさわしい」と述べ選挙戦継続を改めて表明した。質疑を通し高齢不安の払拭を図ったが、言い間違えの失態で撤退圧力は続く。今後はバイデン氏の盟友で党内に影響力を持つオバマ元大統領やペロシ元下院議長の言動が情勢を左右しそうだ。

バイデン氏は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の閉幕に合わせて会見に臨み、1時間近くにわたって質疑に応じた。自身の施策をアピールする一方、「ハリス副大統領」と言うべきところを共和党のトランプ前大統領(78)と言い間違えた。

会見前の会合でも、ウクライナのゼレンスキー大統領をロシアのプーチン大統領と紹介。直後に気付いて訂正したが、撤退論を巡り過熱するメディアは言い間違えを次々と報じ、高齢不安をあおる形となった。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、バイデン氏に撤退を求める民主党内勢力は11日時点で下院議員213人のうち17人。上院議員は47人のうち1人。

バイデン氏は黒人議連やヒスパニック議連の取り込みを図り、同氏の進退を巡る党内対立は泥沼化している。ペロシ氏は、党内議論を早期に収束させる必要があるとの考えを示している。

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