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カナダのトルドー首相が辞意表明 「私は最良の選択ではない」 新党首決まるまでは続投

産経ニュース / 2025年1月7日 9時27分

【ニューヨーク=本間英士】カナダのトルドー首相は6日、記者会見を開き、首相と与党・自由党の党首を辞任すると表明した。新党首が決まるまでは続投する。住宅価格の高騰などを受けて支持率は低迷しており、10月までに実施される下院の総選挙を前に、トルドー氏に対する辞任圧力が党内外で高まっていた。

トルドー氏は会見で、「議会はこの数カ月まひ状態に陥っている」と言及。自由党が新党首を選出した後に首相と党首を辞任すると表明し、「もし党内で内部抗争をしなければならないなら、私は次の選挙で最良の選択ではない」と語った。

カナダ放送協会(CBC)などによると、8日に自由党議員団の会合が予定されている。トルドー氏は議員団から退陣を要求される前に、自らの辞意表明の必要があると判断したとみられる。

トルドー氏は2013年から自由党の党首を務め、15年の総選挙で保守党から政権を奪取。トルドー氏の首相在任期間は9年を超え、現職の先進7カ国(G7)首脳で最長となる。

だが、近年は物価上昇や住宅価格の高騰などといった問題を受け、辞任を求める声が続出。現地の調査機関が12月に実施した世論調査によると、トルドー氏の支持率は過去最低の22%と低迷していた。自由党の支持率も16%に急落し、最大野党の保守党(45%)と差をつけられていた。

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