「われわれは敵でなく隣人」 バイデン大統領、冷静対応呼びかけ トランプ氏銃撃受け演説
産経ニュース / 2024年7月15日 11時22分
【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領(民主党)は14日夜、ホワイトハウスの大統領執務室(オーバルオフィス)から国民に向けて演説し、トランプ前大統領(共和党)の銃撃事件を巡り「われわれは敵ではない。隣人であり、友人だ」と述べた。11月の大統領選に向けた選挙集会で事件が起きたことを踏まえ、民主、共和両党の間で暴力的な敵対心が高まらないよう冷静な対応を呼び掛けた。
バイデン氏は「民主主義のために声を上げ続け、憲法と法の支配のために立ち上がる」と平和的な議論の重要性を強調。「米国は意見の違いを銃弾(bullets)ではなく投票箱(ballot box)で解決する」として、選挙を通した政策議論を求めた。また、「われわれは共に立ち上がらなければならない」と述べ、政治的暴力に団結して立ち向かうよう訴えた。
米メディアによると、事件を起こしたトーマス・クルックス容疑者(20)は共和党員として有権者登録した記録がある一方、民主党に近い組織に寄付していたこともあるとされる。
バイデン氏は演説で、犯行動機について「まだ分かっていない」と説明した。
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