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27日に1回目討論会 不法移民、司法など巡り論戦 両陣営、入念にリハーサル 2024米大統領選

産経ニュース / 2024年6月26日 18時20分

【アトランタ=大内清】11月の米大統領選に向けた候補者による1回目のテレビ討論会が27日、南部ジョージア州アトランタで開かれる。再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)と、返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領(78)が、不法移民問題や経済対策、人工妊娠中絶を選ぶ権利、対中政策などで舌戦を交わす。5月にトランプ氏が大統領経験者として初めて有罪評決を受けたことや司法のあり方についても激しい応酬が予想される。

両者の直接対決は、バイデン氏が勝利した2020年前回選での2度の討論以来。討論の出来は、投票先を決めていない無党派層の動向を左右するとみられることから、両陣営は入念にリハーサルを重ねている。

主催のCNNによると討論の放映時間は90分。両候補はそれぞれ、司会の各質問に2分間で考えを述べ、反論と再反論が1分間ずつ認められる。

前回選の討論会では、トランプ氏が不規則発言を繰り返して場が混乱するケースが目立ったことから、今回は互いに相手方の発言中はマイクが消音される。支持者らの不規則な言動で進行が妨げられないよう、会場は「無観客」とする。

米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の集計(24日現在)では、両者の全米平均支持率はトランプ氏46・2%、バイデン氏45・2%でほぼ拮抗(きっこう)している。

バイデン氏は、最大の争点である不法移民の流入抑制に向けて今月初めに新たな大統領令に署名したことや、雇用の堅調さなどをアピールしたい考え。トランプ氏は、有罪となった元不倫相手への口止め料支払いを巡る事件を含む4件で訴追されているのは、政権による「司法の武器化」だなどと訴えるとみられる。

前回選後の21年1月に起きたトランプ氏支持者による連邦議会襲撃事件や、民主主義のあり方についても論戦が交わされそうだ。

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