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「米軍を世界最強に保つ」ハリス氏が指名演説で外交語る 「金正恩氏がトランプ氏を応援」

産経ニュース / 2024年8月23日 19時47分

米民主党のハリス副大統領は22日の大統領候補指名受諾演説で、「米軍を世界最強に保ち、中国との競争に勝利し、世界での指導力を強化する」と訴えた。11月の大統領選に向けて、共和党候補のトランプ前大統領に劣らぬタフさをアピールした。ハリス氏が外交方針を体系的に語ったのは7月の出馬表明後初めて。

中国との競争に自信

ハリス氏は、当選すれば米史上初の女性の最高司令官になる。「軍人とその家族をケアする神聖な義務を果たす」と語る細やかさもみせ、「決して軍人の任務と犠牲を軽んじない」と誓った。

米国の最大のライバル中国との「世紀をかけた競争」について、覇権をかけて米中が先端技術を開発する「宇宙空間や人工知能(AI)分野の競争に勝つ」と宣言した。

乏しいとされてきた外交経験もアピール。ウクライナ情勢を巡り、2022年2月24日の侵攻開始の「5日前にゼレンスキー大統領と面会してロシアの計画を警告した」と明かし、ウクライナをプーチン露大統領の侵略から守るため、「50カ国以上を結集するのに助力した」と語った。自身の当選後は「ウクライナやNATO(北大西洋条約機構)の同盟諸国とともに立つ」と強調した。

イスラエル支援は痛手にも

接戦を繰り広げるトランプ氏について、「北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が応援している」と主張。北朝鮮が「お世辞やごますりで簡単に(トランプ氏を)操作できると知っているからだ」と攻撃した。自らは「独裁者と親しくならない」と語り、イランやイランが支援するテロ組織についても「米軍と国益を守るために必要なあらゆる手段を取ることを躊躇(ちゅうちょ)しない」と声を張った。

民間人の被害が拡大するパレスチナ自治区ガザの戦闘で、同盟国のイスラエルの「自衛能力を常に高める」と断言。党大会で一部の代議員が求めたイスラエルへの武器禁輸措置に応じなかった。

これには全米最大のアラブ系社会を抱える中西部の激戦州ミシガンの代議員が「このままではハリス氏に投票できない」と強く反発した。2020年の前回大統領選でバイデン氏を強く支持したアラブ系が離反すれば、ハリス氏にとって痛手となる。(シカゴ 大内清、平田雄介)

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