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米大統領選の初討論、全くかみ合わない「羅生門」 前嶋和弘・上智大教授(米国政治外交)

産経ニュース / 2024年9月11日 15時1分

前嶋和弘・上智大教授

11月の米大統領選に向けた10日夜(日本時間11日午前)のテレビ討論会を受け、前嶋和弘・上智大教授(米国政治外交)は、民主党のトランプ前大統領と民主党のハリス副大統領の話が「終始全くかみ合わなかった」と指摘。今回の討論会は「大統領選の行方を変えることはない」とした上で、今後の展望について「大接戦になるだろう」と述べた。

共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領の話が終始全くかみ合わない討論会だった。ただ、おそらくそれは両陣営にとって意図的であり、それぞれの支持者も「よくやった」と納得しているはずだ。

トランプ氏は「米国を悪くしたのはハリス氏とバイデン大統領だ」などと従来の発言を繰り返していた。支持者は「この人なら米経済を良くし、不法移民も追い出してくれる」という信頼を新たにしたのではないか。

一方、これまでアドリブで話をする機会が少なく実力を不安視されてきたハリス氏は、今回しっかりと発言していた。支持者からすれば事前の期待度が低かった分、一層良く見えただろうし、力強さも覚えたと思う。

黒澤明監督の映画「羅生門」は語り手ごとに真実の見え方が異なる作品だが、今回はまさに「羅生門」を見ているような討論会だった。6月の討論会とは異なり、大統領選の行方を変えることはないとみられる。共和党のブッシュ氏と民主党のゴア氏が争った2000年の大統領選に並ぶ大接戦になるだろう。(聞き手 本間英士)

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