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気温50度のインド…意識もうろうの中で思った マーライオンの目

産経ニュース / 2024年6月27日 7時0分

総選挙の取材で5月下旬にインドに滞在した。色とりどりのヒンズー教寺院の門前で昼寝している人を見て、久々にインドを訪れたと実感した。

ただ、北部を中心に強烈な熱波が襲い、猛烈な暑さだ。首都ニューデリーは連日、40度台後半の気温を記録した。後に計測ミスの可能性があると発表されたが、5月29日には52度に達したと報じられた。外出すると緩い風が吹いており、ドライヤーの前に立っている気分だ。今月4日開票の総選挙の投票率は、前回2019年選挙よりも低くなった地域が相次いだが、酷暑が一因と指摘されている。

暑さは夜になっても続く。ある日の深夜、宿泊していた安宿のエアコンが故障し、動かなくなった。暑さで目が覚めたが、体にほてりのようなものを感じる。汗はほとんどかいておらず、熱中症を疑ったが、気分が悪くて動くこともままならない。日中、炎天下で歩き回った影響もあったのかもしれない。

フロントに電話したが誰も出ない。別のホテルを探すにも深夜ゆえに容易ではない。部屋の温度はだんだん上がる。ベッドに横たわり、目を閉じるとなぜか極彩色の模様のようなものが見えてきた。もうろうとする意識の中、この国の寺院や芸術がなぜ豊かな色彩を持つのか、理解できたような気がした。(森浩)

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