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中国、春節8連休がスタート 延べ90億人が帰省や旅行へ、人気海外旅行先は近場のアジア

産経ニュース / 2025年1月28日 18時36分

国際線の到着ロビーではスーツケースを手に行き交う観光客の姿が目立った=28日午後、羽田空港(岩崎叶汰撮影)

【北京=三塚聖平】中国で28日、春節(旧正月)に合わせた大型連休が始まった。今年は2月4日までの8連休で、帰省や旅行のため連休前後の40日間に延べ約90億人が移動すると見込まれている。中国経済を巡っては不動産不況を背景とした景気低迷が続いており、春節の消費行動にも一定の影響を与えているとみられる。

今年の春節は29日で、中国では連休前から帰省のため移動する人が多い。春節に合わせて特別輸送態勢「春運」が設けられており、今年は1月14日から2月22日までの40日間。中国政府は同期間中に延べ約90億人が移動すると予測する。昨年の約84億人から拡大し、全体の8割に当たる延べ72億人が自家用車で移動する見込みだ。

連休初日の28日昼、北京市中心部にある北京駅は、大きな荷物を持った帰省客らでにぎわっていた。また、駅周辺には治安当局の車両も複数配置されていた。

中国各地では無差別襲撃事件が相次いでおり、当局は再発を防いで治安を維持することに躍起となっている。習近平国家主席は24日、春節を前に軍部隊を視察した際に「さまざまな起こり得る突発事態に時を移さず効果的に対処し、国家の安全と社会の安定をしっかりと守らなければならない」と指示している。

中国では不動産不況を背景に雇用・所得環境が悪化し、地方都市や若年層、中低所得層を中心に節約志向が広がっている。北京から黒竜江省に帰省した40代の自営業男性は「例年と比べて今年は帰省する人が減り、帰省してもレストランで食事をする人が減った。消費が以前ほどではないと感じる」と語った。

中国メディアによると、春節の人気海外旅行先の上位には大阪や東京、タイ・バンコク、韓国・ソウルなど比較的移動距離が短く、費用が手頃なアジアの各都市が入る。ここでも節約志向の高まりがうかがわれる。

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