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安倍元首相「記念公園」整備へ 銅像守るキュートな番犬 台湾有情

産経ニュース / 2024年11月27日 7時0分

安倍晋三元首相の銅像を守る〝番犬〟のアプイ(阿肥)=23日、台湾・高雄市の紅毛港保安堂(西見由章撮影)

台湾南部、高雄市の廟(びょう)「紅毛港保安堂」の敷地に安倍晋三元首相の銅像は立つ。

2022年7月、安倍氏が銃撃された翌日に保安堂が弔問記帳台を設置したところ、地元住民ら数千人が訪れ、それがきっかけとなり同年9月に銅像が設置された。中国に腰が引けた日本の政治家が多い中、安倍氏は「全力で台湾を支持した」(銅像の銘文)として人気がある。

保安堂顧問の木村利行さん(73)によると、蔡英文前総統は警察に厳重な警備を指示。現在も毎晩、パトカーが銅像周辺で警戒にあたる。17年に隣の台南市で日本人技師・八田與一の銅像が、中国との統一を掲げる政治団体メンバーに破壊されたことも背景にある。

銅像の警備に一役買うのが保安堂で暮らす真っ黒な台湾犬「アプイ(阿肥)」だ。高齢でおとなしく、体をスリスリ寄せてくるかわいいアプイだが、深夜に不審者が敷地内に入るや、盛んにほえて泊まり込みの木村さんに知らせるという。

保安堂では来年、隣接する公有地を借り「安倍晋三記念公園」を整備する予定だ。銅像の公園への移転も検討している。

アプイは移転後もずっと銅像を守り続けてくれるに違いない。巡回にきた警察官にもしっかりほえて、木村さんを深夜にたたき起こしてしまうのはご愛嬌(あいきょう)だが。(西見由章)

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