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興奮作用ある「ビンロウ」、陽射し避ける「キロウ」どちらも依存性強し  台湾有情

産経ニュース / 2024年7月18日 7時0分

台湾に住み始めて実感するのが「ビンロウ」と「キロウ」の存在の大きさだ。

檳榔(びんろう)はヤシ科の植物で、その実を食用石灰と一緒に嚙むと興奮作用がある嗜好品。地域によっては都市部のコンビニ以上の密度で販売店の看板を見かける。

吐き捨てた檳榔は赤く血を吐いたようになる。高速鉄道の電光掲示板では「車内で檳榔を噛まないで」とエチケットが促される。

依存性と発がん性が指摘されており、政府は嚙む習慣をやめるよう啓発し、たしなむ人は200万人から60万人に減った。40代の男性運転手は「眠気覚ましに愛用していたが、妻から注意されてやめた」と話す。

ただ檳榔の年間の売上額は今も100億台湾ドル(約490億円)ほどあり、関連産業に約50万人が従事しているとされる。赴任地の文化に向き合うのも特派員の使命だが、檳榔に手を出すのは躊躇する。

一方、騎楼(きろう)は、道路に面する建物の1階部分を数メートル後退させ、同様の建物が連なることで作り出す「軒下歩道」だ。高温多湿の中国南部や台湾は特に多い。

耐震性の問題も指摘されるが、この季節は実に重宝する。夕立のザーザー降りに見舞われても、日差しがジリジリ照り付けてもへっちゃら。もはや騎楼なしでは外出が辛く感じるほどの騎楼依存症になっている。(西見由章)

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