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南シナ海で中国とフィリピンの公船衝突 比側に1・1メートルの穴、緊張拡大の恐れ

産経ニュース / 2024年8月19日 11時38分

フィリピン政府は19日、南シナ海のサビナ礁付近で、補給任務のため航行していた沿岸警備隊の巡視船2隻が同日、中国海警局の船2隻の「違法で危険な操縦」によって、3回衝突されたと発表した。巡視船の側面に直径1・1メートルの穴が開いた。中比両国は南シナ海の領有権を巡って対立しており、今回の衝突により、緊張が高まる可能性がある。

中国海警局も19日、サビナ礁付近で比沿岸警備隊の公船2隻が「不法侵入」し、海警局船に衝突したと発表した。比側が「危険なやり方で故意に衝突した」と主張し、「責任は完全に比側にある」と非難した。

中国海警局の発表によると、中国側が複数回にわたって警告したが、比側が「無視」し、衝突が起きたという。海警局報道官は談話で、「権益侵害の挑発行為を直ちに止めなければ、それにより引き起こされる一切の結果を比側が負うことになる」と警告した。

サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に位置するが、中国も領有権を主張している。中比両国は7月、サビナ礁に近いアユンギン礁の比軍拠点への補給活動を巡り、緊張緩和に向けた暫定合意に達した。合意発表後、両国公船の衝突は初めてで、今後中国側が比側に圧力を強めることも考えられる。(桑村朋、北京 三塚聖平)

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