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台湾の頼総統「最大の挑戦は中国による台湾併呑」 中台がそれぞれ孫文設立の士官学校行事

産経ニュース / 2024年6月16日 18時48分

【台北=西見由章】中国の革命家、孫文が設立した士官学校「黄埔軍官学校」の開校式から100周年となる16日、同校に由来する台湾・高雄の「陸軍軍官学校」で式典が行われた。頼清徳総統は「最大の挑戦は、中国が台湾海峡の現状を破壊し、台湾を併呑して(台湾が公称する)中華民国を消滅させることを民族の偉大な復興と見なしていることだ」と訓示した。

頼氏は「主権があってこそ国家があり、台湾があってこそ中華民国がある」とした上で、中国の軍事的脅威を念頭に「戦えば直ちに(降伏して)終戦という投降主義を受け入れない」と強調した。

頼氏は5月20日の総統就任演説に続いて、中国側の呼称を「対岸」や「北京当局」などではなく「中国」と表現。「一つの中国」原則を主張する中国当局に妥協しない姿勢を示した。

さらに、演説に関して中国側が「(台湾と中国は別々の国だという)二国論だ」などとして反発した「中華民族と中華人民共和国(中国)は互いに隷属しない」との主張に再び言及し、「自由民主の憲政体制を守らなければならない」と訴えた。

黄埔軍官学校は1924年、中国広東省広州市郊外に設立され、蔣介石が初代校長、周恩来が校長を補佐する政治部主任に就任。抗日戦争や国共内戦の影響で四川省成都市への移転を経て50年、台湾の高雄市で再建された。

台湾メディアによると、中国側も黄埔軍官学校の開校100周年イベントを開催しており、招待に応じた台湾の退役軍人100人ほどが出席。台湾当局は「(中国による)統一工作の一環だ」として参加しないように呼びかけていた。

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