1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

台湾が中国軍上陸に対応「装輪戦車」試作車公開 時速100キロ、「ハンターキラー能力」も

産経ニュース / 2024年6月26日 16時44分

公開された台湾製「装輪戦車」の試作車=25日、台湾・南投県(西見由章撮影)

【台北=西見由章】台湾の国防部(国防省に相当)は26日までに、中部の南投県の軍事施設で、105ミリ砲を搭載した初の自主開発装輪戦闘車両「装輪戦車」の試作車を内外メディアに公開した。キャタピラではなくタイヤで走行し、最高時速は100キロ。中国軍の台湾侵攻時には上陸地点の予測が難しいため、機動力の高い戦闘車両を活用して防御力を向上させる。

砲塔部分を開発した国防部系研究開発機関、中山科学研究院によると、敵の捕捉と攻撃を迅速かつ正確に行う「ハンターキラー能力」を有する。砲手の攻撃と同時に車長が索敵することが可能で、次の標的が見つかると自動的に砲の向きを変える。2キロ先の厚さ50センチの鋼板を撃ち抜くことができる。

車体は自主開発した多目的装甲車「雲豹」が土台で、エンジンは600馬力で定員4人。8輪駆動で最高時速は100キロに達し、現在の主力戦車M60A3やCM11の同50キロと比べると機動力は飛躍的に高まる。車高を低める改良を加えた試作車が来年完成する見通し。制式化や配備の時期は未定。

装輪戦闘車両は機動戦闘車とも称され、同種の車両として陸上自衛隊の「16式機動戦闘車」などがある。

台湾軍の開発担当者、楊錫閔大佐は産経新聞の取材に「外国からの購入ではなく独自開発する最大の利点は、補修能力が高まることにある。まだ開発を始めて5年だが、日本製車両のレベルに追いつきたい」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください