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中国、レアメタル・アンチモンを輸出規制対象に 半導体の材料 米国に対抗措置

産経ニュース / 2024年8月15日 20時5分

【北京=三塚聖平】中国政府は15日、半導体の材料などに使われるレアメタル(希少金属)であるアンチモンの関連品目を輸出規制の対象にすると発表した。現代の産業に欠かせない重要鉱物資源の管理を強めるとともに、半導体の輸出規制で対中圧力を強める米国などへの対抗措置の一環である可能性がある。

中国商務省と税関総署が連名で表明した。国家安全に関わる戦略物資や技術の輸出を規制する輸出管理法などに基づき、9月15日からアンチモンの関連品目を無許可で輸出することを禁止する。「国家の安全と利益を守る」ための措置だと説明している。

アンチモンは半導体の材料や電極、難燃剤などとして使われている。中国は主要生産国で、米地質調査所(USGS)のデータによると2023年の世界シェアは5割弱だった。

中国政府は、レアメタルなど重要鉱物資源の国家管理を進めている。昨年8月には半導体の材料に使われるレアメタルのガリウムとゲルマニウム、同12月には電気自動車(EV)に搭載する電池の主要材料である黒鉛(グラファイト)の輸出規制を発動した。

商務省は15日発表した報道官談話で「特定の国や地域を対象としたものではない」と表明した。ただ、中国商務省の元次官は昨年、ガリウムなどの輸出規制について「反撃の始まりに過ぎない。制裁手段と種類は他にも多くある」と中国紙で述べ、米国などへの対抗措置であることを示唆している。

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