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台湾の頼総統「中国の脅迫に屈服しない」 初の記者会見で「防衛」委員会設置を発表

産経ニュース / 2024年6月19日 17時28分

19日、台北の総統府で記者会見する台湾の頼清徳総統(西見由章撮影)

【台北=西見由章】台湾の頼清徳総統は19日、記者会見を開き、中国の軍事的脅威を念頭に、産官学と民間の代表が安全保障戦略を議論する部局横断型の「全社会防衛強靭(きょうじん)性委員会」を総統府に設置すると発表した。頼氏は「台湾を併吞(へいどん)するのは中華人民共和国(中国)の国策であり、新たな脅迫のやり方で台湾を服従させようとしているが、台湾は屈服しない」と述べた。頼氏が記者会見を開くのは5月20日の総統就任以降初めて。

頼氏は米国による台湾への兵器売却などに謝意を示した上で「引き続き台湾の国防力を強化し続け、民主主義陣営と共に(中国への)抑止力を発揮していく」と述べた。

「全社会防衛強靭性委員会」では、中国による軍事侵攻や大地震などの緊急事態に備えて、インフラ施設や物資の輸送、インターネットといった社会の機能を正常に維持する方策を検討する。「気候変動」「健康」をテーマにした委員会も総統府に設置する。

頼氏は就任演説で言及した「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」との立場について、「(台湾)社会の共通認識だ」と強調した。「(台湾と中国は別々の国だという)二国論だ」として反発している中国側に妥協しない姿勢を示した形だ。

また今月16日に軍関連の式典で発言した「戦えば直ちに(降伏して)終戦という投降主義を受け入れない」との考えについて、「国を守る決意を示した。平和には実力が必要であり、戦争への備えによって戦争を回避できる」と説明した。

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