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オランダ艦船、日本寄港前に台湾海峡を通過 中国戦闘機が東シナ海で威嚇接近

産経ニュース / 2024年6月14日 10時58分

オランダ海軍のフリゲート艦「トロンプ」が10日の長崎入港を前に台湾海峡を通過し、中国軍の威嚇飛行を受けていたことが分かった。オランダ政府筋が明らかにした。

トロンプは紅海経由で南シナ海に入り、同筋によると5月末に台湾海峡を通過した。「航行の自由」を示す狙いとみられる。オロングレン蘭国防相は5月末、シンガポールでの会合で、インド太平洋航路の安全確保は欧州にとって重要な課題だと主張していた。

トロンプは今月7日、東シナ海を航行中に中国軍機に接近された。蘭国防省は、中国軍の戦闘機2機がトロンプ上空を旋回したと発表。警備飛行中だった艦載ヘリコプターも中国軍の戦闘機2機とヘリコプター1機の接近を受けたとしている。そのうえで、中国側は「潜在的に危険な状況を作り出した」と非難し、現場は国際空域だったと強調した。トロンプは東シナ海で、国連安保理の北朝鮮制裁をめぐる監視任務にあたっていた。

中国国防省は11日に反論し、「強い不満」を提示。「トロンプの艦載ヘリが上海東方で侵犯、挑発行為を行ったため、音声で警告し、戦闘機を出動させた」として、中国の対応は合法的だったと主張した。

蘭政府は2020年にインド太平洋戦略を策定し、21年にも艦船をこの地域に派遣している。蘭公共放送によると、このときは中国への政治的配慮から台湾海峡を通過しなかった。

台湾海峡にはこれまで、米国や英仏、カナダが艦船を通過させてきた。中国は台湾海峡の「主権と管轄権を有する」立場で、国際法に基づく航行の自由を認めていない。トロンプは今月9日に海上自衛隊と初の二国間訓練を行い、長崎に寄港。14日に出港する。(三井美奈)

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