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習近平氏が中国軍に「反腐敗」徹底指示 汚職疑惑取り沙汰される中「革命聖地」で会議

産経ニュース / 2024年6月20日 19時36分

【北京=三塚聖平】中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は20日付で、習近平国家主席が17~19日に陝西省延安で開かれた中央軍事委員会の政治工作会議で、軍の「反腐敗」を徹底するよう指示したと伝えた。中国軍では大規模な汚職疑惑に伴う粛清が進行中だとの見方が浮上しており、習氏は「綱紀粛正」や中国共産党への「忠誠」を求めた。

習氏は、中国軍トップの中央軍事委員会主席を兼ねている。解放軍報は、今回の会議は習氏自らが開催を決めたと強調した。延安は建国の父、毛沢東らが抗日戦争の本拠地とした「革命の聖地」として知られる。習氏は毛や初代首相の周恩来らの旧居も訪れた。

習氏は会議で「軍の中に腐敗分子が身を隠すところが絶対にあってはならない」と強調した上で、「軍が政治面で直面している課題は複雑に錯綜(さくそう)している」との認識を示した。

中国軍を巡っては、戦略ミサイルを運用するロケット軍や装備調達部門を巡る汚職疑惑が伝えられている。昨年10月には疑惑への関与が取り沙汰された李尚福前国防相が解任されるなど軍高官らの粛清が進む。習氏は「新たな形の腐敗や隠れた腐敗」を処罰するための手段を充実させると強調した。

中国共産党は7月に第20期中央委員会第3回総会(3中総会)を開くことを決めている。中長期の経済方針を討議する党の重要会議だが、そこで人事も調整されるとの見方があり、直前の時期に軍の引き締めを図った可能性がある。

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