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中国当局、スパイ容疑で韓国人を逮捕 改正法施行後では初

産経ニュース / 2024年10月29日 16時48分

【北京=三塚聖平】中国外務省の林剣(りん・けん)報道官は29日の記者会見で、中国当局がスパイ容疑で韓国人を逮捕したと明らかにした。韓国メディアは、中国東部、安徽省合肥市に住む50代の韓国人がスパイ容疑で逮捕されたことを確認したと報道。昨年7月の改正反スパイ法施行後、同法違反容疑で韓国国民が拘束されるのは初めてだと伝えている。

林氏は会見で「中国は法治国家であり、法に照らして違法犯罪活動を取り締まると同時に、当事者の合法的な権利を保障する」と述べた。容疑の詳細などは明らかにしなかった。

韓国紙、朝鮮日報は在中国韓国大使館などの情報として、昨年12月に合肥に住む韓国人が現地の国家安全局の捜査官に自宅から連行されたと報じている。韓国の電機大手サムスン電子の半導体部門出身で、複数の中国半導体大手での勤務を経て、最近は個人事業を進めていたという。中国当局は半導体関連の情報を韓国に漏らした疑いで捜査している。

中国は2014年11月に反スパイ法を施行。昨年7月施行の改正法では従来の「国家機密」に加え、「国家の安全や利益に関わる文書やデータ、資料、物品」の提供、窃取、買い集めなども取り締まり対象とした。ただ、「国家安全」の定義は具体的に示されていない。対象行為が曖昧なため、在中外国人は中国当局による恣意(しい)的な摘発・拘束を懸念している。

反スパイ法を巡っては、日本人も同法違反容疑で相次ぎ拘束されている。昨年3月には北京市でアステラス製薬の日本人男性社員が拘束され、その後に逮捕、起訴されている。

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