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中国外務省がEUに反発 「反補助金調査は典型的な保護主義」と主張、対抗措置も示唆

産経ニュース / 2024年6月12日 17時40分

【北京=三塚聖平】中国外務省の林剣(りん・けん)報道官は12日の記者会見で、欧州連合(EU)欧州委員会が来月から中国製の電気自動車(EV)に追加関税を課す方針を通知すると欧米メディアが報じたことに関し、「(EUの)反補助金調査は典型的な保護主義だ」と反発した。「中国は一切の必要な措置をとり、自らの合法的な権益を固く守る」と述べ、EU側に対抗措置をとることを示唆した。

EU側は、中国が補助金によって価格の安いEVの輸出を促し、市場を阻害したとみて調査を進めてきた。バイデン米政権も5月に中国製EVなどへの関税を引き上げると発表している。

中国の自動車メーカーは欧州などへのEV輸出に本腰を入れており、昨年には世界各国の自動車輸出台数で日本を抜いて初めて首位となった。ただ、米欧との新たな貿易摩擦の火種となっており、中国のEV戦略にも影響を与える可能性がある。

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