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台湾包囲の中国軍事演習、過去最多の軍用機153機確認 頼総統「平和と安定の破壊」

産経ニュース / 2024年10月15日 21時41分

【北京=三塚聖平、台北=西見由章】中国人民解放軍で台湾方面を管轄する東部戦区は14日、台湾を取り囲む形の海空域で軍事演習を行った。陸海空軍と戦略ミサイルを運用するロケット軍などを動員し、港湾や地域の封鎖能力などを検証した。台湾の頼清徳総統が10日の演説で中台統一の拒否を改めて示したことへの対抗措置で、「台湾独立派」とみなす頼政権への圧力を強めた。

台湾の国防部(国防省に相当)は15日、14日夜までに中国の軍用機延べ153機の台湾周辺での活動を確認したと発表。うち延べ111機が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線やその延長線を越えた。いずれも1日の確認数として過去最多という。台湾周辺で中国の軍艦17隻と海警局の船17隻も確認された。台湾が設定する「領海」や「接続水域」、その上空への進入はなかったとしている。

空母「遼寧(りょうねい)」を中心とした艦隊も参加し、台湾本島の東側に展開した。東部戦区の報道官は談話で、「『台湾独立』分裂勢力が『独立』を画策する行動をとっているので強力に震え上がらせる」と主張した。東部戦区は14日夕、軍事演習の完了を宣言した。

頼氏は14日、交流サイト(SNS)で、演習は「地域の平和と安定という現状の破壊を意図するものだ」と中国を批判した。頼氏は10日、「国家の主権を堅持し、侵略と併吞(へいどん)を許さない」と演説していた。

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