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中国の婚姻件数、前年比2割減 過去最低更新…ピーク時からは半分以下に

産経ニュース / 2025年2月11日 12時5分

【北京=三塚聖平】中国民政省は11日までに、2024年の婚姻件数が610万6千組だったとする統計を発表した。前年比で20・5%(157万4千組)減少し、過去最低水準を更新。23年は厳格な新型コロナウイルスの感染対策が終了した影響などで増加していたが、再び減少に転じた。

近年のピークだった13年の1346万9千組に比べると、半分に満たない水準まで落ち込んだ。婚姻数の減少は少子高齢化の進行に影響するとみられる。

23年の婚姻件数は768万組で、10年ぶりの増加を記録していた。23年1月に厳格な「ゼロコロナ」政策が正式終了したことを受け、結婚に踏み切った人が多かったとみられる。24年は中国で出産すると縁起が良いとされる辰(たつ)年だったため、その前年である23年に結婚する人が多かったとも指摘される。

婚姻件数が落ち込む背景としては、価値観の多様化、教育費など子育てに関する費用の高騰が挙げられるほか、ゼロコロナ政策が長期化したことにより若者を中心に雇用・所得環境が悪化していることがある。

中国政府は危機感を強めており、各種の対策により婚姻件数を増やそうとしている。昨年9月には5千組余りを集めた合同結婚式を開催した。

婚姻件数の減少傾向が続いていることもあって、少子高齢化の進行には歯止めがかかっていない。24年末の中国の総人口は14億828万人で、前年末と比べて139万人減り、3年連続でマイナスを記録している。

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