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北朝鮮、洪水発生から半月以上も復旧作業難航か 対岸から大量の作業員や仮設テントを確認

産経ニュース / 2024年8月21日 8時16分

18日、洪水被害を受けた北朝鮮・新義州で、大量の荷物が積まれた船で休憩している人々ら(中国遼寧省丹東から三塚聖平撮影)

北朝鮮北部の鴨緑江周辺を7月下旬に襲った大規模な洪水で、発生から半月以上が過ぎた現在も鴨緑江沿いにある新義州(シニジュ)で復旧作業が続いていることが分かった。新義州の対岸にある中国東北部、遼寧省丹東から産経新聞記者が確認した。復旧作業は難航しているとみられる。

新義州で18日、水害による被害を受けたとみられる建物周辺でヘルメット姿の大勢の人々が週末にもかかわらず作業をしている姿や、屋外に仮設テントが設置されている様子が対岸から確認できた。ショベルカーなどの重機も複数あった。また、大量の荷物が積まれた船で休憩している人々も多く、水害により建物が利用できなくなっていることがうかがわれた。

丹東の女性住民は「こちら側でも水があふれたが、北朝鮮側の被害はひどかった。対岸の町自体が川に沈んだようだった」と振り返る。鴨緑江は濁ったような色で流れており、橋げたに木材やごみなどが大量に引っかかっている場所もあった。

畑ではトウモロコシとみられる作物がなぎ倒されている様子が確認され、水害による影響の長期化をうかがわせた。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、被災した幼児や高齢者ら計1万5千人を一時的に首都・平壌に避難させると表明している。

国連食糧農業機関(FAO)は今月12日、現在の天気予報では10月までは平年を上回る降水量が続くことが見込まれ、豪雨により浸水や洪水が起きる可能性があると警戒。さらなる農業被害や住民避難につながる恐れがあると指摘した。(中国遼寧省丹東 三塚聖平)

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