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甲子園準優勝「KANO」劇、台湾で上演 地元の嘉義、観客スタンディングオベーション

産経ニュース / 2024年10月19日 20時2分

台湾の嘉義農林学校野球部の実話を基にしたミュージカル「KANO」(坊っちゃん劇場提供)

【嘉義=西見由章】日本が台湾を統治していた1931(昭和6)年の夏の甲子園大会で、台湾代表の嘉義農林学校(嘉農)が準優勝を果たした実話を基にした日本のミュージカル「KANO」が19日、嘉農の地元、南部・嘉義市で上演され、嘉農野球部を率いた近藤兵太郎監督の日台の教え子が駆け付けた。フィナーレでは台湾人観客からスタンディングオベーションが起こり、劇場は熱気に包まれた。

KANOは愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」が昨年4月から上演。台湾の先住民と漢民族、日本人の混成チームである嘉農が初出場の甲子園で快進撃を演じるストーリーで、台湾人キャスト3人も出演した。せりふはほとんど日本語のため字幕付きで上演された。

公演には嘉農野球部で近藤監督から指導を受けた蔡清輝さん(96)も駆け付け、「公演はとても名誉なことで興奮しています。近藤先生は厳しくてよく怒られ、奥さんがいつもなぐさめてくれた」と当時を振り返った。

近藤氏が故郷に戻った後に野球部監督を務めた愛媛・新田高時代の教え子、林司朗さん(91)は「公演は、近藤先生の台湾への凱旋(がいせん)です」と感慨深げに語った。

上演前のステージでは愛媛県の中村時広知事が「愛媛と台湾の間では直行便もあり、これをきっかけに交流が進むことを期待します」とあいさつ。愛媛県立川之江高書道部によるパフォーマンスも行われた。

KANOの嘉義での公演は20日まで。18日には地元の子供たちを招待して公演が行われた。

近藤氏は今年1月、台湾野球界への貢献が認められ、台湾籍以外の人物としては初めて「棒球名人堂」(野球殿堂)に選出された。

嘉農の活躍を描いた映画「KANO」は2014年、台湾で大ヒットした。

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