蘇州の日本人母子切り付け 中国警察当局、52歳無職男を刑事拘留 日本人学校は休校に
産経ニュース / 2024年6月25日 19時29分
【北京=三塚聖平】中国東部の江蘇省蘇州市で24日、日本人の母子が刃物で切り付けられて負傷した事件で、現地の警察当局は25日、現場で身柄を確保された中国人の無職男(52)を刑事拘留したと発表した。在中国日本大使館は同日深夜、在留邦人に注意を呼び掛け、蘇州の日本人学校は25日は休校とした。
中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官25日の記者会見で「このようなことが起きたことに遺憾の意を表する」と述べた。警察が「偶発的な事件」という初期段階の判断を下していることを明らかにした。
日本政府関係者などによると、30代の母親と未就学の男児が蘇州のバス停で日本人学校のスクールバスを待っていたところ、中国人とみられる男に刃物で襲われた。母子は病院に搬送されたが、命に別条はないという。
現時点で動機は明らかになっておらず、日本人を標的にしたとの明確な情報は確認されていない。在上海日本総領事館の担当者が現地で情報収集などにあたっている。
現場にいたスクールバスの案内係の中国人女性も切り付けられて重体という。女性が襲われた母子をかばったところ、刃物で切り付けられたとの情報もある。
日本大使館は在留邦人に対し、「最近、中国各地で人の集まる場所における刺傷事件が発生している」と注意喚起した。
中国では不動産不況を背景に経済成長が鈍化し、庶民の雇用・所得環境が悪化。社会不安につながることが懸念されている。今月10日には東北部、吉林省吉林市の公園で、米コーネル・カレッジから同市の大学に派遣されている教員4人が刃物で刺され負傷する事件も起きている。毛氏は25日の会見で「このような偶発的な事件は世界のいかなる国でも起こり得る」と主張した。
蘇州(人口約1295万人)は江蘇省南部の商工業都市で、上海市から高速鉄道で約30分と近い。日系企業を含む各国のメーカーなど多数が進出している。昨年10月時点で、蘇州居住の邦人は約5300人。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本人学校への“陰謀論”垂れ流し、母子襲撃事件は本当に「偶発的」だったのか?―シンガポールメディア
Record China / 2024年6月28日 17時0分
-
邦人切り付けの男拘留、中国蘇州 当局「警察は偶発的事件と判断」
共同通信 / 2024年6月25日 19時47分
-
蘇州の日本人母子切り付け 中国外務省が「遺憾」表明 「偶発事件」と強調
産経ニュース / 2024年6月25日 17時27分
-
中国在留邦人に注意喚起=蘇州母子襲撃で警備強化―日本大使館
時事通信 / 2024年6月25日 12時32分
-
中国で日本人母子が男に切り付けられる 病院搬送 日本大使館が邦人に注意呼びかけ
産経ニュース / 2024年6月25日 6時55分
ランキング
-
1来月の日欧の共同訓練批判=ロシア
時事通信 / 2024年6月29日 16時21分
-
2米民主党はバイデン氏の交代検討を 独高官
AFPBB News / 2024年6月29日 16時39分
-
3ウクライナ、クリミアのロシア宇宙通信施設を破壊 軍が今週攻撃
ロイター / 2024年6月29日 1時28分
-
4ニュース裏表 峯村健司 「露朝条約」にいらだち募らせる中国、三角関係に〝きしみ〟プーチン氏の訪朝、東アジアの国際秩序に地殻変動もたらす
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月29日 10時0分
-
5「中国強くなれば世界平和に」=新興国との連帯強調―習主席
時事通信 / 2024年6月28日 17時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください