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「途上国との軍事関係拡大へ」 中国国防相が演説 台湾・南シナ海には言及せず

産経ニュース / 2024年9月13日 18時37分

【北京=三塚聖平】中国の董軍(とう・ぐん)国防相は13日、北京で開催中の安全保障に関する国際対話「香山フォーラム」で演説した。董氏は「発展途上国との軍事関係を全方位的に拡大、深化させたい」と表明した。

中国の従来の国際協力は経済面が中心となってきたが、軍事面でも積極化させる方針とみられる。中国は9月上旬に北京で開催した中国アフリカ協力フォーラム首脳会合で、10億元(約200億円)規模の無償軍事援助や合同軍事演習の実施など、アフリカ諸国と安全保障分野の協力拡大を進める方針を示している。

董氏は「各国の正当な主権や安全の利益は神聖で侵すことができない」と述べる一方で、米国との対立が激化している台湾や南シナ海といった問題への直接的な言及は避けた。

董氏は、地域的な問題が発生した際には「域内国が地域の平和や平穏を守るべきだ」と強調しており、米国を「域外国」として南シナ海問題などへの関与を拒む考えをにじませた。董氏は、米国を念頭に「大国には大国の責任がある」と述べた上で「ゼロサムゲームを排除すべきだ」とも発言した。

ロシアによる侵略が続くウクライナや、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘に関し、「和平協議と政治解決が唯一、根本的な出口だ」との認識を改めて示した。中国は「仲介外交」を積極化させており、そうした姿勢をアピールした形だ。

香山フォーラムは、中国側の主催で世界各国の国防当局者らが安全保障について議論する定例会議。今回で11回目で、中国メディアによると100超の国や国際機関から当局者らが参加している。米国防総省は同フォーラムにマイケル・チェイス副次官補を派遣すると表明している。

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