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仏下院選で決選投票、国民連合は第一党も過半数下回る可能性

産経ニュース / 2024年7月7日 18時51分

【パリ=板東和正】フランス国民議会(下院、定数577)総選挙の決選投票が7日、実施され、即日開票される。移民制限などを訴える極右政党「国民連合(RN)」が第一党になる勢いだが、過半数に届かない可能性が高い。マクロン大統領率いる最大勢力の与党連合は第3勢力に後退するとみられている。

総選挙は2回投票制。決選投票は6月末の第1回投票で過半数を得票した候補者がおらず、当選者が確定しなかった501選挙区で実施される。

RNのバルデラ党首は過半数の議席を獲得すれば首相に就く意欲を表明。内政を担当する首相に就任した場合、移民政策やウクライナ支援にRNの方針が反映される可能性がある。

市場調査会社イプソスなどが5日発表した世論調査ではRNの予測獲得議席数は175~205。第一党となるが過半数の289議席を下回ると予測されている。RNの勝利を阻むため、与党連合と左派連合「新人民戦線」が200超の選挙区で候補者を一本化したことが効果を示すとみられている。新人民戦線は145~175議席を獲得、与党連合は118~148議席で3位に沈む見通しだ。

選挙協力を行った与党連合と新人民戦線は経済政策などが異なる。このため、どの政党も過半数に満たない「ハングパーラメント(宙づり議会)」となった場合は、予算案や法案を成立させるのが困難になり、政治が停滞する恐れも指摘されている。

一方、選挙期間中、RN支持者と反RNの市民の対立が激化しており、仏政府は決選投票の結果を受けた暴動の発生を未然に防ぐため、警察官約3万人を動員する予定。

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