露軍、制圧狙うウクライナ東部ポクロフスクにミサイル攻撃 5人死亡、41人負傷
産経ニュース / 2024年6月25日 7時5分
ロシアによるウクライナ侵略で、最激戦地の東部ドネツク州のフィラシキン知事は24日、同州の小都市ポクロフスクに同日、露軍のミサイル攻撃があり、民間人5人が死亡、子供4人を含む41人が負傷したと交流サイト(SNS)で発表した。ポクロフスクは露軍の目下の制圧目標の一つだとされ、露軍はウクライナ軍の防衛力の低下を狙ってミサイル攻撃を行った可能性がある。
ポクロフスクはロシアの実効支配下にある州都ドネツクの北西に位置。ウクライナ軍参謀本部によると、露軍は全域の掌握を狙うドネツク州で最近、バフムト西方の小都市チャソフヤル方面に加え、ポクロフスク方面でも攻勢を強化した。露軍は両都市を制圧し、ドネツク州の中心部方面への進出ルートを確保したい思惑だとみられている。
一方、ウクライナの軍事メディア「ディープステート」は23日、露軍がポクロフスク方面の集落ノボアレクサンドロフカを制圧したもようだと報告した。英国防省も18日時点で同様の分析を公表。露軍がノボアレクサンドロフカを制圧し、ウクライナ軍の主要な補給ルートに圧力を加えようとしていると指摘した。
露軍が5月に越境攻撃に着手したハリコフ州の国境地域の戦況を巡っては、ウクライナ軍がここ数週間、戦線の安定化に成功し、露軍に目立った前進を許していないとされる。ただ、国境地域とは別の同州クピャンスク方面では激戦が続いているという。
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