1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 欧米

ウクライナ和平向け「世界平和サミット」15日開幕 戦争終結へ国際合意目指す

産経ニュース / 2024年6月15日 19時28分

【ファサーノ(イタリア南部)=黒瀬悦成】ロシアに侵略されたウクライナが掲げる和平提案の実現に向けた首脳級会合「世界平和サミット」が15日、スイス中部ビュルゲンシュトックで2日間の日程で開かれる。ウクライナのゼレンスキー大統領は、戦争終結の条件に挙げる「平和の公式」の実現に向けた国際社会の合意形成を目指したい考えだ。

サミットはゼレンスキー氏が提唱し、永世中立国のスイスが主催する。ウクライナは160以上の国・地域や国際機関などを招待。スイス政府の発表では約100の国や機関が参加を表明したとしている。

一方、紛争当事国であるロシアのプーチン大統領は招待されていない。先に独自の和平案を出した中国も、ロシアとの関係に配慮して不参加を表明した。

ウクライナの最大支援国である米国は、バイデン大統領が11月の大統領選に向けた米国内の資金集め会合への出席を優先させるとして、代わりにハリス副大統領が出席。米国がサミットを重視していない印象を与える結果となった。

日本からは岸田文雄首相が参加する。

「平和の公式」はゼレンスキー氏が202211月、インドネシアでの主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で発表した。

内容は10項目で構成され、同氏が今月13日に語ったところでは、15日からの討議では10項目のうち「核の安全」「食料安全保障のための航行の自由」「捕虜やロシアに連れ去られた子供の返還」に加え、エネルギー安全保障について重点的に議論する。

参加国には途上国を中心にロシアとに近い国も含まれている。ゼレンスキー氏は会議の「成功」を印象付けるため、親露派の国々でも同意しやすいテーマに絞ったとみられる。

ただ、和平の根幹に関わる「領土保全の回復」「露軍の撤退と敵対的行為の停止」「正義の回復」などについては討議を避けるとみられ、サミットの成果がどこまで本格的な和平につながるのか疑問視する声が早くも出始めている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください