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パリ市長「五輪マーク、エッフェル塔に残す」提案で物議 設計した建築家の子孫が反対

産経ニュース / 2024年9月3日 10時47分

五輪マークが掲げられたエッフェル塔前で記念撮影する観光客(沢野貴信撮影)

パリのアンヌ・イダルゴ市長が、今夏のパリ五輪にあわせてエッフェル塔に掲げられたオリンピックのマークを長期的に残す意向を示し、物議をかもしている。

五輪マークを残す計画は、イダルゴ市長が8月31日、地方紙ウエスト・フランスのインタビューで明らかにした。パリ五輪でフランス国民が大いに沸いたことを振り返り、「祭典の精神をとどめたい」と述べた。そのうえで、「私はパリ市長として決定権を持つ。国際オリンピック委員会(IOC)の同意も得たから、エッフェル塔に残す」と語った。五輪マークは30トンあり、掲示用に軽い素材を使ってレプリカを作る方針だという。本来は、今月8日のパラリンピック閉幕後、取り外される予定となっている。

イダルゴ市長は社会党に所属し、助役時代から五輪誘致に尽力。温室効果ガスの排出量を抑えた「エコ五輪」実現の旗振り役だった。五輪マークの維持には、大会の成功をレガシー(遺産)としてとどめたい狙いがあるとみられる。

市長の計画に対し、保守系のダチ文化相は、「エッフェル塔は保護文化財。現状変更には、規則に沿った影響評価が必要」とクギを刺した。マーク掲示は、五輪のための一時的な例外措置だったとも強調した。また、19世紀に塔を設計した建築家、ギュスターブ・エッフェルの子孫も民放テレビで、「塔はパリとフランスの象徴。五輪に結びつく以上に、大きな役割を持つ」と発言し、恒久掲示に反対した。インターネット上では、市長の計画に反対する署名運動も始まった。

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