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英スターマー内閣が発足 副首相と財務相に女性を起用

産経ニュース / 2024年7月6日 9時50分

【ロンドン=黒瀬悦成】4日の英総選挙(下院、定数650)で14年ぶりに政権を奪還した労働党のスターマー内閣が5日発足した。副首相にはアンジェラ・レイナー副党首、財務相には女性初となるレイチェル・リーブス氏が就任した。

リーブス氏はイングランド銀行(英中央銀行)でエコノミストとして日本経済の分析などを行った。同氏はBBC放送とのインタビューで「民間企業の投資は経済を好調に導く生命線だ」と述べ、経済界と協調して経済成長を後押ししていく考えを表明した。

外相にはデービッド・ラミー氏が就任した。同氏は米国の法律事務所で弁護士として活動した経験があり、米政界にも知り合いが多いとされる。

かつてトランプ前大統領を「人種差別主義者」などと非難しているが、5日のBBCとのインタビューでは「次の米大統領が誰であっても一緒に仕事をする」と述べた。トランプ氏が大統領に返り咲く可能性を視野に、トランプ氏周辺の共和党関係者とも関係構築を進めているという。

国防相にはジョン・ヒーリー氏、ビジネス貿易相にはジョナサン・レイノルズ氏、内相にはイベット・クーパー氏、エネルギー安全保障相にはエド・ミリバンド元労働党党首がそれぞれ就任した。

BBCによると、総選挙では1議席を除いて全ての議席が確定した。労働党412、保守党121、自由民主党71、リフォームUK5、緑の党4などとなっている。

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