ポーランドに米軍のイージス・アショア基地が開設 露は「封じ込め」と反発
産経ニュース / 2024年11月14日 9時58分
【ロンドン=黒瀬悦成】米軍は13日、ロシアの飛び地カリーニングラードから約250キロ離れたポーランドのレディコボに地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の基地を開設した。ロシアのペスコフ大統領報道官は同日、「ロシアを軍事的に封じ込める意図がある」と反発し、対抗措置の実施を表明するなど、ウクライナ戦争をめぐり対立を深める米欧とロシアの間で緊張が一層高まるのは必至だ。
ポーランドの基地は同国で初の米軍の常設基地で短距離~中距離弾道ミサイルの迎撃が可能になる。北大西洋条約機構(NATO)による域内のミサイル防衛の強化構想の一環に位置付けられ、息子ブッシュ米政権下の2000年代から計画が進められてきた。
欧州ではトランプ次期大統領がロシアをにらんだ欧州防衛への関与を低下させることへの懸念が広がっているが、ポーランドのシコルスキ外相はX(旧ツイッター)での投稿で「(基地開設は)米国の地政学的決意の表れだ。米国で誰が大統領であるかに関係なく、ポーランドと米国の関係は強固だ」と歓迎した。
NATOのミサイル防衛をめぐっては、16年からルーマニア南部でイージス・アショアの運用が始まっているほか、米海軍がスペインのロタ港に弾道ミサイル迎撃能力を持つ駆逐艦を前方配備中だ。トルコのクレチクには早期警戒システムが設置されている。
ただ、ポーランドの基地はイランから飛来する弾道ミサイルの防衛を主目的とし、ロシアから飛来するミサイルに対応できるようにするにはシステムの改修が必要とされる。ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は、同国の基地がより広範な脅威に対応可能になるよう米国と協議を進める考えを明らかにした。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ポーランドで米ミサイル基地開設式 ロシアからの脅威に対応
AFPBB News / 2024年11月14日 11時44分
-
「極超音速兵器」早期探知へ、次世代レーダー研究…防衛装備庁
読売新聞 / 2024年11月13日 15時0分
-
新型ステルス戦闘機「殲35」初公開=珠海航空ショーが開幕―米国意識し、最新兵器誇示・中国
時事通信 / 2024年11月12日 17時52分
-
米、艦船にパトリオット搭載計画 中国のミサイル技術巡る懸念で
ロイター / 2024年10月28日 14時53分
-
アングル:中国のミサイル戦力抑止、イランによるイスラエル攻撃が教訓に
ロイター / 2024年10月16日 17時37分
ランキング
-
1ヒズボラと銃撃戦でイスラエル兵6人死亡 ガザ戦闘でのUNRWA職員死亡は243人
産経ニュース / 2024年11月14日 19時19分
-
2トランプ次期大統領が異例の人事連発 イーロン・マスク氏が効率化省トップ、公務員の解雇も FOXニュース司会者・ヘグセス氏は国防長官
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月14日 15時30分
-
3イラン、絞首刑中止した受刑者に「2回目」の死刑執行 NGO
AFPBB News / 2024年11月14日 13時0分
-
4マスク氏のミッションに「闇の政府」解体も……数万人の官僚を追放? “言論空間”提供と献金で貢献 「政府効率化省」とは
日テレNEWS NNN / 2024年11月14日 11時12分
-
5トランプ次期大統領、4年ぶりホワイトハウス凱旋…バイデン氏へ「スムーズな政権移行に感謝する」
読売新聞 / 2024年11月14日 20時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください