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ロシア、ウクライナの越境攻撃で米欧報道封じ込めに躍起 記者の刑事捜査で威嚇

産経ニュース / 2024年8月23日 11時57分

16日、ロシアのクルスク州スジャに展開するウクライナ兵(AP)

ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に、米欧メディアが相次いで現地入りしている。ウクライナ軍が同行取材を認めたもので、露軍の国境地域への手薄な展開が明らかになっている。ロシア側は現地入りした外国人記者を刑事捜査する構えを見せ、報道封じ込めに躍起となっている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、クルスク州スジャを制圧したと表明。米CNNテレビはその直後、ウクライナ軍車両がロシア領内に続々と入っていく様子を報じた。人気のないロシア側の国境検問所とともに、「ウクライナ軍は全く抵抗を受けていない」と伝えた。スジャに向かう車窓から、ロシア兵の遺体が放置された路上の風景を映した。

22日付フランス紙フィガロは、同州のクルスク原発付近のルポを掲載した。「小型無人機が落ちた」とする地元市長の証言を報道。露軍の警備はほとんど見られず、「住民にパニックを起こさないよう配慮している」という分析を伝えた。占領地に取り残された露住民や捕虜になった露兵のインタビューを報じたテレビ局もある。

露連邦保安局(FSB)は22日、スジャ入りしたCNN記者を違法越境容疑で刑事捜査すると発表した。近く国際指名手配する方針だとした。露側はこれに先立ち、越境取材の「第一陣」に加わった国営イタリア放送協会(RAI)記者に対する捜査着手も発表している。露外務省は、米伊両国の大使館から幹部を呼び出して抗議するなど、報道への圧力を強めている。

露側では有力紙コメルサント(電子版)などが、クルスク州に露軍が展開し、避難住民が食料支援を受ける様子を写真で報じている。これに対抗し、ウクライナ側は越境攻撃を伝える動画を次々発信して情報戦を展開している。(三井美奈)

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