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パリ五輪 トライアスロン会場のセーヌ川、大腸菌の汚染深刻 上限5倍の地点も

産経ニュース / 2024年6月24日 12時21分

約1か月後に開幕が迫るパリ五輪で、トライアスロンやマラソンスイミングの会場となるセーヌ川の水質汚染が続いている。パリ市の21日の発表では、大腸菌の検出値が許容上限の5倍に達した地点もあった。

パリ市の発表では、16日までにパリ中心部のセーヌ川4地点で行ったサンプル検査結果の推移が示された。国際大会では水100ミリリットルあたりの大腸菌コロニー形成単位(CFU)が1000を超えてはならないとされるが、3日以降の2週間、トライアスロン会場で許容上限を下回ったのは9日だけだった。16日には2000CFUを越えた。市西部では5000CFUに達した。

パリ市は、最近数カ月間の降雨で水位が上がったのが主原因だと説明した。未処理の下水があふれ、川に流れ込んだとみている。市は天候が回復すれば、紫外線による殺菌効果が期待できると望みをかけている。

セーヌ川では7月26日、船を連ねて五輪開会式を行う予定だ。30日には個人男子、31日に個人女子のトライアスロンがそれぞれ行われる。マラソンスイミングは8月8、9両日に実施される。

セーヌ川は1923年以来、遊泳は禁止されてきた。五輪・パラリンピック終了後、一般向けに遊泳場をオープンする計画で、14億ユーロ(約2400億円)をかけて浄化作業が行われてきた。パリのイダルゴ市長は安全だと示すため、7月半ばにセーヌ川で泳ぐ姿を公開するとしている。マクロン大統領も日程を示さないまま、セーヌ川で泳ぐ意欲を示してきた。(三井美奈)

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