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パリ・パラリンピックが28日に開幕 共生社会と平和訴える祭典、紛争経験の旗手も

産経ニュース / 2024年8月27日 14時10分

【パリ=板東和正】パリ・パラリンピックが28日、開幕する。開会式はパラ史上初めて競技会場外で行われ、観光名所を舞台に障害者と健常者が共演するショーが披露される。一部参加国の選手団では紛争に巻き込まれた経験を持つ選手が旗手を務める。共生社会の実現や平和を訴える祭典になる見通しだが、イスラム過激派などによるテロの脅威も依然続く。

開会式は28日午後8時(日本時間29日午前3時)から開催される。式典では選手らがパリ中心部の凱旋門(がいせんもん)を背にシャンゼリゼ通りをパレード。18世紀のフランス革命の舞台となったコンコルド広場まで移動する。観客は沿道などから式典を見守ることができ、6万人以上が集まると予想される。

開会式では、車いすの障害者や片足のダンサーが健常者とともに音楽に合わせて踊る演出が予定されている。芸術監督を務める仏演出家のトマ・ジョリ氏は、開会式を通して障害者への社会の見方を変え、健常者との共生を提起したい考えで「社会の変革の場になることを願う」と述べた。

欧州メディアによると、イスラエル選手団では、昨年10月にイスラム原理主義組織ハマスの攻撃に直面した車いすテニスの男性選手が旗手を務める予定。パレスチナ自治区ガザとの境界付近に住んでいた男性選手は攻撃を受けた際、家族とともに自宅の一室に隠れて生き延びた。男性選手は旗手に選ばれたことを「大きな名誉」だとし、「(ハマスに連れ去られた)残りの人質が戻ってくることを願っている」と強調した。

今大会には、ロシアの侵略が続くウクライナの代表として、ロシアとの戦闘で片足を失った元兵士も参加する。競技への参加を通じてウクライナ侵略戦争の過酷な状況を訴える考えという。

大会がテロの標的となる懸念は依然消えておらず、仏政府は開会式に約1万5千人の警察や憲兵を投入して警戒に当たらせる方針だ。

ドイツ西部ゾーリンゲンでは23日、市制650周年を祝う祭典が刃物を持った男に襲撃され、3人が死亡、8人が負傷した。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

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