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露朝首脳が戦略パートナー条約締結、協力レベル格上げ プーチン氏「軍事技術協力排除せず」

産経ニュース / 2024年6月19日 20時7分

ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は19日、平壌で会談し、露朝の安全保障協力の拡大などを定める「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。露朝は協力レベルを格上げし、ウクライナ侵略と核・ミサイル開発を巡ってそれぞれ対立する欧米諸国に対抗する構えを鮮明にした。

タス通信によると、プーチン氏は会談後の共同記者発表で「署名された条約に基づき、ロシアは北朝鮮との軍事技術協力を排除しない」と表明。条約には「一方が攻撃された場合の相互支援も規定している」と述べた。

一方、金氏は露朝間で「最も強力な条約」が署名されたとし、両国の協力は「同盟としての新たな高いレベル」に引き上げられたと強調。プーチン氏について「北朝鮮国民の最も大切な友人」とし、「卓越した先見性」により条約締結を実現させたと評価した。

金氏はウクライナ侵略への「全面的な支持と連帯」を表明。プーチン氏は謝意を示し、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁について「見直す必要がある」とも語った。

ロシアはウクライナ侵略で使用する弾道ミサイルや砲弾を北朝鮮から供与される見返りに、軍事技術を北朝鮮に提供しているとの観測が強い。北朝鮮がロシアから自国製兵器の実戦使用データを受け取り、兵器改良に活用している可能性も指摘されている。露朝の軍事協力の拡大は、北朝鮮と対峙(たいじ)する日本にとっても脅威となる。

両首脳はこの日、政府高官らを交えた形式や1対1形式の会談を行い、国際情勢や安全保障問題を協議。その後、条約などの共同文書に署名した。プーチン氏の訪朝は2000年以来24年ぶりで、金正恩体制下で初めてとなった。

プーチン氏は19日、平壌から次の外遊先であるベトナムに移動。20日に同国の最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長らと会談する予定。(小野田雄一)

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