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英総選挙で投票始まる 労働党、歴史的大勝か 14年ぶりの政権奪還へ

産経ニュース / 2024年7月4日 19時42分

【ロンドン=黒瀬悦成】英総選挙(下院、定数650)の投票が4日行われた。投票は同日夜に締め切られて即日開票され、5日未明(日本時間同日午前)にも大勢が判明する。スナク首相率いる与党の保守党は最大野党の労働党に支持率で突き放されたまま約6週間の選挙戦を終えた。労働党は地滑り的な勝利で14年ぶりに政権を奪還する見通しが強まっている。

投票は全英の650選挙区に設置された計約4万カ所の投票所で実施された。スナク氏と労働党のスターマー党首は4日、それぞれ自身の選挙区内の投票所で一票を投じた。

調査会社ユーガブが選挙戦最終日の3日夜に発表した各党の支持率調査によると、労働党39%に対し保守党は22%にとどまる。右派政党「リフォームUK」は15%、中道政党の自由民主党は12%だった。

同社の獲得議席予想は労働党が431議席。予想通りの結果となれば、当時のブレア党首率いる同党が18年ぶりに与党に返り咲いた1997年総選挙の418議席を上回る歴史的な大勝となる。保守党は102議席にとどまり、過去最低だった1906年総選挙の156議席を下回るとした。

また、自由民主党が保守党の地盤を切り崩して72議席を獲得するほか、リフォームUKが大衆迎合政治家のナイジェル・ファラージ氏の初当選などで3議席を得ると予想した。

選挙戦の最終日となる3日、スナク氏は南部ハンプシャーでの集会で「試合は終了の笛が鳴るまで終わらない」と述べ、労働党の圧勝を少しでも食い止めたい考えをにじませた。

一方、スターマー氏は記者団に「いつ選挙があってもいいように準備を進めてきた」と述べ、政権発足初日から「英国再建」へ本格始動すると強調した。

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