プーチン氏「米国に損害」 トランプ氏の制裁強化発言を懐疑 対ウクライナ圧力も要求
産経ニュース / 2025年1月25日 9時48分
ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナとの和平交渉に応じなければ対露制裁を強化するとしたトランプ米大統領の発言について「現実主義者であるトランプ氏が米国経済に損害を与える決定を下すとは思えない」と述べた。露国営テレビの取材にコメントした。
発言はトランプ氏流の交渉術に過ぎないとの見方を示した形。また、ウクライナとの交渉の実現には、まず米国がウクライナに圧力をかけ、対露交渉を禁じた政令を撤回させる必要があると注文を付けた。
プーチン氏は1期目のトランプ米政権が対露制裁を強化した結果、米国も大きな損失を被ったと主張。一方で、自身とトランプ氏の間には「常に実務的な信頼関係」があったとし、トランプ氏が米露首脳会談を早期に行う考えを示していることに「ロシアは常にオープンだ」と対話に応じる姿勢を改めて示した。
将来の首脳会談では、ウクライナ情勢に加え、米露間の核配備に関する「戦略的安定性」や、エネルギー価格問題などが議題になるとの認識を示した。(小野田雄一)
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