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平和の祭典で育つ憎しみ ロシア出身中立選手への拍手と反発 パリの窓

産経ニュース / 2024年8月22日 7時0分

パリ五輪テニス女子ダブルス準決勝で、試合に勝利して喜ぶミラ・アンドレーワ(左)とディアナ・シュナイダー=2日、ローランギャロス(AP)

「絶対に勝って!」

熱戦が繰り広げられたパリ五輪。テニスの女子ダブルスを現地で取材した際、個人の中立選手として参加した2人のロシア人選手に声援を送るサポーターの姿が印象に残った。

国際大会で実績のある2選手の人気は高く、ロシア系のほか多様な人種のファンも観戦していた。試合後、サインや記念撮影に笑顔で応じる2選手の様子には、ロシアによるウクライナ侵略の「暗い影」はなかった。観戦に訪れたロシア系男性は「2選手は戦争とは無縁だ。戦争を忘れて競技に没頭することを許してあげてほしい」と語った。

五輪開催前、ロシアと同盟国ベラルーシの中立選手の一部が侵略支持を表明するなど中立的な立場を逸脱しているとの疑いが浮上した。ただ、両国の選手は五輪期間中、侵略についての発言を極力控え、競技に打ち込む姿勢を強調した。

一方、ウクライナ選手は期間中、侵略の悲惨さをメディアで訴え続けた。あるウクライナ人は「侵略を支持していた可能性がある露選手らの出場はおかしい。彼らが戦争を忘れたように平然とした顔でプレーする様子が実に不快だった」と憤った。平和の祭典でありながら、ウクライナの人々はロシアやベラルーシへの憎しみを新たに募らせたように見えた。(板東和正)

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