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仏新首相に就任したバルニエ氏 73歳は最高齢 持ち味は豊富な経験と人脈

産経ニュース / 2024年9月6日 18時32分

【パリ=板東和正】フランス元外相で、中道右派・共和党のミシェル・バルニエ氏(73)が5日、内政を担当する新首相に就任した。国民議会(下院)で過半数に届く勢力がなく政局が混乱に陥る中、豊富な人脈と経験に期待がかかる。

バルニエ氏はシラク政権で外相、サルコジ政権で農相を歴任。英国の欧州連合(EU)離脱時にEUの首席交渉官を務めた。戦後の第5共和制の首相として最年少で就任したアタル前首相(35)から、最高齢の首相として交代した。

バルニエ氏は「この国の根深い多くの困難を解決したいと願う全ての人々と方策を見いだす」と強調。「全ての政治勢力を尊重し、傾聴する必要がある」と述べた。マクロン大統領は「国家と国民のために安定した政府を樹立するようバルニエ氏に命じた」と語った。

7月に投開票された国民議会(下院)総選挙の決選投票では、左派連合「新人民戦線」が勝利して第1勢力となった。マクロン氏率いる与党連合は第2勢力となり、EUに懐疑的な極右政党「国民連合(RN)」は第3勢力にとどまった。いずれの勢力も過半数の議席に届かなかった。

新首相の就任で組閣作業が進む。ただ、議席最多の左派連合は左派首相の指名見送りに反発。中核を担う急進左派「不屈のフランス」を率いるメランション氏はバルニエ氏の不信任を呼びかけた。

新内閣は2025年度の予算案を10月1日までに下院に提出する必要があり、左派連合の態度次第で混乱が続く可能性がある。

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