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ゼレンスキー氏、英閣議に出席 露への越境攻撃の容認を改めて要請「指導力発揮を」

産経ニュース / 2024年7月20日 8時18分

【ロンドン=黒瀬悦成】英国を訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領は19日、英首相官邸でスターマー政権の特別閣議に出席した。ゼレンスキー氏は欧米諸国が供与した長距離攻撃兵器によるロシア領内への越境攻撃に関し、攻撃目標などの制限が解除されるようスターマー政権に「指導力を発揮してもらいたい」と訴えた。

英政府によると、外国の首脳が英国の閣議に招かれるのは、1997年のクリントン米大統領(当時)以来。ゼレンスキー氏は英国から供与された巡航ミサイルなどを使って、ウクライナ攻撃に使用されている露領内の航空基地やミサイル発射基地を無力化し、ウクライナ市民らの被害を軽減すると同時に戦局を打開したい考えだ。

英報道によると、ゼレンスキー氏はウクライナに対する英国の支援に感謝した上で、長距離攻撃兵器による越境攻撃の容認については「回答を得られていない」とし、スターマー氏らに使用制限の解除に向けて他の欧米諸国を説得してほしいと要請した。

米国やドイツは、戦火の拡大を懸念して制限解除に慎重姿勢を維持しているとされる。

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