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ゼレンスキー氏、クルスク州の92集落、1250平方キロ超を制圧と発表 ロシア西部への越境攻撃2週間

産経ニュース / 2024年8月20日 9時30分

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は20日、6日の着手から2週間となった。ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、越境攻撃の結果、同州の集落92カ所と1250平方キロ超を掌握したと発表した。多数の露軍兵を捕虜にしたとも表明した。

ゼレンスキー氏は越境攻撃の目的に関し、露軍の攻撃の脅威からウクライナ領土を遠ざけるための「緩衝地帯」を設けることだと説明。同時に、クルスク州の占領地域は「交換資金」だとも表現し、プーチン露大統領を停戦交渉に引き出して譲歩を迫る材料とする考えも示唆している。

越境攻撃に関し、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は15日時点で、集落82カ所と1150平方キロを制圧したと発表していた。同国軍はまた、占領地域に「駐屯司令部」を設置。占領を長期化する構えを示している。

越境攻撃でのウクライナ軍の進軍ペースは開始当初より鈍化しているものの、過度に占領地域の拡大を図って自軍の損害を増やす事態を避けるための戦術だとみられる。米シンクタンク「戦争研究所」も18日、ウクライナ軍の目標は州都クルスクの占領などではなく、露軍の戦力分散やプーチン氏への政治的打撃などを狙った戦略的なものだと分析した。

戦争研究所はまた、露軍は現時点でウクライナ軍の前進を停止させようとする「最初の段階」にあると指摘。露軍がプーチン氏の権威を守るため、将来的に同州の奪還作戦に乗り出すのは「ほぼ確実だ」と予測した。

一方、従来の主戦場である東部ドネツク州では、露軍がなお優勢にあると伝えられている。

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