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EU議長国のハンガリー首相が独断で訪露 ウクライナ支援の先行き懸念

産経ニュース / 2024年7月5日 22時55分

ハンガリーのオルバン首相は5日、ロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領とロシアの侵略が続くウクライナ情勢を協議した。ハンガリーは今月、欧州連合(EU)議長国に就任したが、欧州メディアによると、オルバン氏の訪露はEU諸国の同意なしで行われた。以前から親露的な姿勢が指摘されてきたオルバン氏の独断専行は、EUのウクライナ支援の足並みを乱れさせる可能性がある。

会談後の共同記者発表でプーチン氏は、停戦の先行きをオルバン氏と協議したと説明。停戦にはロシアが併合を宣言した地域からのウクライナ軍の撤収が必要だとする一方的な立場を表明した。オルバン氏は「欧州にとって平和が最も重要だ」と述べ、今後も対露交渉を続ける考えを示した。

訪露に先立ち、オルバン氏は2日、ウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。停戦して和平交渉を開始すべきだと提案した。ゼレンスキー氏はロシアが停戦を順守する保証はなく、提案は受け入れられないとする立場を示した。

ウクライナ侵略でオルバン氏は早期停戦を訴え、EUのウクライナ支援案に拒否権を発動するなど親露姿勢が目立ってきた。ハンガリーのEU議長国就任には当初からEUの結束に悪影響が出るとの懸念が出ていた。

複数のEU高官やウクライナ外務省は「ウクライナ抜きでの対露交渉の試みだ」などとオルバン氏の訪露を非難した。(小野田雄一)

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