ロシア発「爆弾船」 欧州沿海で立ち往生1カ月超 爆発事故懸念…各国が修理の寄港拒否
産経ニュース / 2024年10月15日 11時1分
【パリ=三井美奈】爆発の危険がある硝酸アンモニウム2万トンを積んでロシアを出港した貨物船が、欧州北部の沿海で立ち往生している。航行中に破損し修理が必要になったが、安全性への懸念から各国が寄港受け入れに応じないためだ。
貨物船はマルタ船籍のルビー号で、全長183メートル。ノルウェーのメディアによると、アラブ首長国連邦(UAE)の企業が運営しており、肥料用の硝酸アンモニウムを搭載して8月22日、ロシア北西部ムルマンスク州を出港。スペインのカナリア諸島に向かっていた。北大西洋に向かったところで嵐にあい、9月3日にノルウェー北部トロムソに寄港した。
トロムソは大学を抱える商都で、ノルウェー当局は安全性への配慮から「当地で修理作業は行うべきではない」として出港を命じた。リトアニアやスウェーデンも寄港要請を受け入れなかったもよう。2020年、レバノンのベイルート港で貯蔵中の硝酸アンモニウムが爆発し、200人以上が死亡した事件が背景にあるとみられている。
ルビー号は英仏海峡まで南下し、フランス海上保安当局は今月9日、英当局の管轄内で停泊していると発表した。船主と英当局が解決策を探っているとした。船は英南東部ケント州の沖合に停泊しているという。仏環境団体は、積み荷の最終目的地はロシアと肥料取引を続けるブラジルだという見方を示した。
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