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パリ五輪、26日にセーヌ川で開会式 厳重な警備、史上初の競技場以外で開催

産経ニュース / 2024年7月25日 18時55分

警戒態勢が強化されたアーチェリー会場周辺=25日午前、パリ(沢野貴信撮影)

【パリ=板東和正】パリ五輪の開会式が26日、市中心部を流れるセーヌ川で開催される。選手団は船に乗り、世界屈指の観光名所を眺めながら入場行進する。競技場以外で行う開会式は夏季五輪史上初。テロの懸念から変更の可能性も指摘されたが、フランス政府は厳重な警備態勢を敷き、人工知能(AI)を使った監視システムも駆使して実現にこぎつけた。

6キロの船上パレード

開会式は26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)から始まる。

仏紙ルモンドなどによると、各国選手団は船上パレードでセーヌ川をオステルリッツ橋から西へ約6キロ航行する。約30万人の川沿いの観客に見守られながら、2019年の火災から再建中のノートルダム大聖堂や、ルーブル美術館、コンコルド広場などの脇を通過し、エッフェル塔前のイエナ橋周辺で下船。トロカデロ広場の会場やその付近で聖火台への点火などを鑑賞する。

マクロン大統領は「とてもユニークでこれほど多くの人が祝福する開会式は初めてだ」とする。国際オリンピック委員会(IOC)は1世紀ぶりのパリ大会を「新時代の五輪」と位置付ける。

一方、曲がりくねるセーヌ川沿いはドローンや狙撃兵に狙われやすく、開会式は「危険な計画」(米紙)とも評された。

パリ中心部を要塞化

仏政府は1月、安全確保のため観客数を当初の約60万人から半減すると発表。ロシアで3月にイスラム過激組織が関与したとされる銃乱射テロが起きると、国内のテロ警戒度を最高水準に引き上げた。マクロン氏はパリ郊外サンドニの競技場など、開会式の代替案を検討していると明かした。

しかし、仏政府はパリ中心部を「要塞」(仏メディア)にする厳重な警備を敷いた。18日からは川沿いの約10キロを「テロ警戒区域」に指定し、立ち入りを厳しく規制。区域に入るには、事前に取得したQRコードの提示が求められる。

開会式当日には、警察や憲兵隊約4万5千人を投入。妨害電波でドローンの動きを制止する機能を備えたヘリコプターも上空を警戒し、AI搭載のカメラが群衆の不審な行動を検知する。「テロの可能性は常にある」(パリ警視庁)といわれる中、大会組織委員会は「警備は最重要事項として取り組んだ」と万全の対応を強調している。

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