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G7サミットきょう開幕 ゼレンスキー氏、サミットほか国際会議を奔走 「公正な勝利」への結束を図る

産経ニュース / 2024年6月13日 10時4分

【ファサーノ(イタリア南部)=黒瀬悦成】ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領は13~15日にイタリアで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席する。ゼレンスキー氏はサミットに加え、ドイツでのウクライナ復興会議(11、12日)、ウクライナ和平をめぐるスイスでの「世界平和サミット」(15、16日)といった一連の国際会議を奔走し、苦戦が目立つ戦況の打開とロシアへの不当な譲歩を排した「公正な勝利」に向けた西側諸国の結束と支援の確約を目指す。

G7サミット初日の出席が予定されるゼレンスキー氏が特に期待するのが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、米欧などが凍結した露中央銀行の資産約3千億ドル(約47兆円)をウクライナ支援に活用することの解禁だ。

ウクライナは資産を全額没収して支援に転用することを主張。米国はウクライナの意向に沿った措置を可能にする法律を成立させたが、日独などは国際法に抵触する恐れがあるなどとして全額没収に消極的だ。

一方、凍結資産の約3分の2を管理下に置く欧州連合(EU)は今年5月、保管資産のうち現金を運用した利益を支援に活用することをG7に先んじて合意した。この方法で年間約30億ユーロ(約5千億円)の運用益が見込めるとされるが、ウクライナが必要とする支援額を大きく下回る。

米国は凍結資産から将来発生が見込まれる利子を担保に500億ドル(約8兆円)規模の融資を提案。G7としては何らかの合意を打ち出し、ウクライナ支援への結束を示す成果としたい考えだ。

ゼレンスキー氏はサミットに先立ち、今月11日にドイツのベルリンで開幕したウクライナ復興会議に出席し、ロシアによる攻撃で破壊された発電所などエネルギー関連施設の再建に向けた支援を要請。同氏は11日、独連邦議会で演説し、ロシアを負かすことが「私たち共通の利益だ」として持続的な支援を訴えた。

ゼレンスキー氏はこれらの会議の成果を踏まえ、自らが提唱したスイスでの世界平和サミットに臨む。

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