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マクロン氏、トランプ氏を隣席に迎えて厚遇 マスク氏も参列 ノートルダム大聖堂再開式

産経ニュース / 2024年12月8日 7時32分

【パリ=三井美奈】2019年に火災にあったパリ・ノートルダム大聖堂で7日、再開式典が7日行われた。各国首脳約50人のほか、トランプ米次期大統領、側近の米事業家マスク氏が参列した。マクロン仏大統領はトランプ氏を右隣の席に迎え入れ、「主客」並みの扱いで厚遇した。

記念式典は、パリ大司教が大聖堂の正面扉を杖で3度叩き、開門を宣言して始まった。壁面が金色にライトアップされ、「メルシー(ありがとう)」の文字が浮かび上がった。5年前の火災で、消火活動にあたった消防士ら100人以上が中央に整列し、参列者から大きな拍手を浴びた。

その後、マクロン氏が演説。「大聖堂を救い、支え、再建してくれた人たちにフランスの謝意を伝えたい」と述べ、関係者をねぎらった。そのうえで「ノートルダム大聖堂は、われわれの夢がどんなに大胆でも、みんなの意思と努力でかなうのだと教えてくれる」として、5年間で再建を実現した成果を称えた。

式典には米国から、バイデン大統領の代理としてジル夫人も参加。マクロン氏の右にトランプ氏、続いてマクロン夫人、ジル夫人が並んだ。各国首脳が参列する中、マクロン氏はトランプ氏を来年1月の大統領就任前に優遇することで、個人的な関係構築への意欲を示した。外交儀典上、主催者の右隣席に座る人が最上位の客とされる。

式典にはこのほか、英国のウィリアム皇太子、ドイツのシュタインマイヤー首相、ウクライナのゼレンスキー大統領らが参列した。ローマ教皇フランシスコは参列せず、祝福のメッセージを送った。

式典後、マクロン氏は賓客を招いた夕食会を主催。大聖堂前では記念コンサートが行われ、米国人オペラ歌手のナディーン・シエラさん、中国人ピアニストのラン・ランさんらが出演した。大聖堂周辺は警察官ら6000人が配置され、厳戒態勢が敷かれた。大聖堂は8日にミサが行われた後、一般公開される。

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