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日英伊の次世代戦闘機 開発管理機関のトップは元防衛審議官で調整 3カ国防衛相会談

産経ニュース / 2024年10月20日 9時6分

【ナポリ(イタリア南部)=黒瀬悦成】中谷元防衛相は19日、訪問先のイタリア南部ナポリでヒーリー英国防相、クロセット伊国防相と会談し、3カ国で進める次世代戦闘機の共同開発計画について協議した。

中谷氏は会談後、開発計画を管理する国際機関「GIGO(ジャイゴ)」を取り仕切る初代の首席行政官に岡真臣元防衛審議官(60)を推す意向を記者団に明らかにした。今後、英伊との調整を経て最終決定する。

初代の首席行政官に日本人が就任することは決定済みで、防衛省が人選を進めていた。GIGOは年内に英国に設立される予定で、会談では設立に向けた作業を加速させる方針で一致した。

また会談の席上、GIGOと一緒に開発に携わる3カ国の航空産業から共同企業体(JV)を設立する方針で実質的に合意したとの報告があった。3氏は開発の両輪となるGIGOとJVの始動に道筋がついたとして、GIGOとJVによる最初の契約を来年に締結することで一致した。

共同開発では、GIGOから3カ国の航空産業に下請け契約が発注されるが、JVの設立で契約が一本化され、複数の契約が並列的に取り交わされ複雑化するのを回避できるため、開発計画が安定的に進むとしている。

JVの日本側代表は三菱重工業が務める。英国からはBAEシステムズ、イタリアからはレオナルドなどが参加する。

防衛省によると、具体的な開発状況では、日本のIHIと英ロールスロイスが試作エンジンを英国で共同開発中であるほか、実際に搭載を想定しているエンジンの設計も並行して進められているという。

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